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就学について

【年中編】知的障害&自閉症がある息子の就学活動記録

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アマミ
アマミ

こんにちは!

障害児ママライターの
べっこうあめアマミです。

知的障害を伴う自閉症の息子ときょうだい児の娘を育てながら、
「障害がある子ども」ではなく
「障害児のママ」に軸足をおいた発信を続けています。

障害児育児をもっと楽に、
ママの笑顔につながればうれしいです。

改めまして、こんにちは!
べっこうあめアマミです。

さて、ご存じのように
私には息子と娘、2人の子どもがいます。

娘

妹のわたしは現在5歳!

保育園の年中さんで、
プリキュア大好きな女の子!

息子
息子

兄のぼくは、現在9歳!

自閉症知的障害があって
特別支援学校に通っているよ。
※本当は発語がありません。

今日からはシリーズ2部作

「知的障害&自閉症児の
就学活動記録」

について記事を更新していきます!

重度知的障害&自閉症がある息子が
今の小学校に入学するには、
長い長い就学活動がありました。

2年弱かかった
「障害児の就学活動」。

息子と私が経験した
就学活動の一部始終を
今日からみなさんにお伝えしていきます。

障害児ママさん
障害児ママさん

えっ!!
年中から就学先を考えるの!?
早くない!?

…と思ったそこのあなたに
ぜひ読んでほしい記事
でです!

アマミ
アマミ

今となっては
超満足&超納得の決断ができた
息子の就学までのストーリー、

ぜひ悩んでいるママに
お届けできたらうれしいと思います。

年中からスタート!障害児の就学活動!

年中で入園後、就学問題に直面!きっかけは先生からのお話

障害のある息子は年中から幼稚園に入園しました。

年中で入園してすぐの頃、
療育の先生との面談で
こんなお話をいただきました。

「ムスコくんも年中さんですから、
そろそろ就学について
考えていきましょう!」


正直、率直な感想は

アマミ
アマミ

えええーーー!!!
早くないですか!?!?

でした!!!

だって、ようやく入園できた幼稚園。
「よーし!これから
幼稚園生活たのしみだなー!」
と私は胸をときめかせていた矢先だったから。

ポカーン…としてしまった私。

でも、これが、
障害児の就学活動の現実
だったのです!!

なぜ2年も時間がかかった!?「環境選び」に重点をおく理由

何の問題もなく
普通級の小学校に入学する
子どもたちと違い、

息子のような子は
「特別な支援」が必要になります。

そして、そのために

  • 普通級
  • 通級
  • 支援級(特別支援学級)
  • 支援学校(特別支援学校)

どのタイプの環境で学ぶのか
選ばなければならないのです。

そしてこれは、
カンタンに決められるものでは
ありませんでした。

子ども側
  • 発達状況
  • 特性
  • 必要な支援…など
学校側
  • 考え方
  • 支援体制
  • 雰囲気…など

これらを見極めながら
時間をかけて考える必要があるのです。

アマミ
アマミ

これが就学活動が
2年弱もかかった理由です。

夫

当時は夫婦でびっくりしたけれど
じっくり時間をかけて
納得の道に進めてよかったよね。

知的障害&自閉症がある息子、就学先の候補は?

息子の当時の状況から、2つの就学先を候補に!

息子はどんな進路がいいのだろう?
と夫婦で考えましたが、

まぁ、普通級と通級はないよね
※「通級」は、普通級(通常の学校)に在籍しながら、
ときどき授業を抜けて通級指導教室に行って必要な支援を受けるという、支援の形です。

という結論になりました。

なぜなら、
息子は4歳の時点で
発語が1つもなかったから
です。
(9歳の今でも発語はほぼありません。)

身体機能に問題はないけれど
意思疎通が難しく、
身辺自立もまだまだ
です。

アマミ
アマミ

つまり、
知的障害がけっこう重い…!!

まだおむつが外れていない息子。
普通級(通級)では
おむつ替えをしてくれる人はいません。

通級では、フォローは入るけれど、
言葉がでないとどうにもならない
現実があるなぁ、と思いました。

そして、普通級・通級を選ばなかった
一番の決め手。

それは、自治体の就学のパンフレットに

「知的障害が無い子」

とはっきり書かれていたこと!

以上の状況から
普通級・通級の選択肢はなくなり、
息子の進路は
「支援級」か「支援学校」に絞ることができました。

アマミ
アマミ

でもここで、
とても現実的な問題
気づくことになりました…

6年間送迎必須!?支援級を断念した理由

まずは情報収集!でもある現実的な問題に気が付く…

アマミ
アマミ

息子の進路は
支援級と支援学校
どちらがいいのかな?

と、息子の進学先について、
年中のうちから情報収集を始めた私たち。

ちょうど、各学校が

  • 学校公開
  • 学校見学
  • 説明会

などを開催している時期だったので

「まずは見学に行こう!」と
学区内の小学校や支援学校を調べました。

アマミ
アマミ

※私の住んでいる地域では
支援級と支援学校にも学区があり
基本的に越境はできません。

地域によっては
越境できるかもしれないので
希望の学校の情報をご確認ください

「支援級のある学校」が家から遠すぎる問題に直面

しかし、ここで重大な問題に気が付きます。

それは、
支援級のある学校が
家から遠すぎる問題
!!

支援級は親の送迎が必須なのですが
学区内の支援級のある小学校は
歩いて30分近くかかったのです…!

ちなみに、
1人で登下校できるような子であれば
支援級でも送迎はだんだん不要になっていくそうです。
(これも多分、学校によりますが)

でも…

アマミ
アマミ

息子の障害の重さ
&この距離

どう考えても
6年間送迎必須

だよなぁ…(泣)

そしてもう一つ不安材料が…

それは、当時0歳の娘!!!

アマミ
アマミ

まだ就学まで6年くらいある。
…ということは、

え…毎日連れていくの?
息子と3人登校?

徒歩30分の距離を、6年間毎日、
障害の重い息子と幼い娘を連れて
3人で登校できている未来の自分が
私にはまったく見えてきませんでした。

支援学校には、スクールバスがある!

そんな中、支援学校も調べてみると、
なんとそちらは
スクールバスがあるではありませんか!

アマミ
アマミ

登下校のことだけ考えたら
絶対、支援学校だよなぁ…

などと思いながら
両方の学校見学に向かいました。

はじめて特別支援学校を見学!

「知的障害の」特別支援学校の設備や対応は?

まずは特別支援学校の見学に行ってみた私。

特別支援学校と一口に言えど、
障害によってさまざまな種類があることを
この時はじめて知りました!

息子は肢体不自由はないので
特別支援学校の中でも
「知的障害の」特別支援学校
対象になります。

※肢体不自由、病弱、知的障害
などの支援学校が
分かれずに同じ学校に
なっている地域もあります。

校内は広く、
エレベーターはあるけど
基本は使いません。

アマミ
アマミ

基本的に自力で歩ける子の学校なので
設備としては普通の学校と同じかな

ただし!
施錠はしっかり!!
障害特性によっては、動きが多い子や、衝動性がある子などもいるからです。

そのため、
休み時間に校庭で遊んでいる子はいません。

施錠の説明を受け、私は

アマミ
アマミ

うちの息子は
出歩くタイプじゃないから
大丈夫かな。

とも思いましたが、

多動気味のお子さんを持つ親御さんからは

学校の外に1人で行ってしまう心配がないから
本当に安心!!

障害児ママさん
障害児ママさん

という声も聞きました。

人数は、
1クラス2~6人

先生の目は
しっかり行き届いている様子
でした。

特別支援学校の学級編成は、
法律で1学級あたり6人を
基準人数と定められています。

ただし、文部科学大臣が定める障害を
2つ以上持っている
重度重複障害のお子さんの学級は
3人になります。

ちなみに息子の場合は
1年生の時は6人、現在のクラスは4人です。
本当にこれは、相性の良い子同士で
クラス替えしている印象です。

オーダーメイドながら、当時はカリキュラムに不安もあり

私が見学した特別支援学校では、
3種類のクラスがあり
人数やカリキュラムも少し違いました。

夫

見学した学校では

  • 重度重複学級
  • 普通(知的障害)学級
  • 自閉症学級

がありました。

※たぶん学校によります。

国語や算数は、
机といすをパーテーションで区切り、
自分の空間でそれぞれの課題をこなす。

体育は、
広い体育館でみんなで元気に走り回る。

まさに1人1人
オーダーメイドの
手厚い教育
!!

ただ、気になることもちょっとだけ…
それは…

支援学校では
理科と算数がないこと!!
ついでに英語も

アマミ
アマミ

これは<当時>の私が

「理科と社会がないと、
『学校』という感じがしない気がした」

ためです。

支援学校では「教科の学習」というよりは
「身辺自立」重視!

いつか親と離れて生活しても
自分が困らないための能力を
上げることを重点的に
取り入れている印象でした。

特別支援学校に続いて、
特別支援学級(支援級)の見学にも行きました。

支援学校と支援級、見学で感じた2つの違い

特別支援学校と特別支援学級は
何が違うのでしょう?
両方を見学してみて
特に感じた違いは2つ!

アマミ
アマミ

あくまで個人の感想ですが
参考になったら幸いです!

支援学校と支援級の違い①メインの目的がちがう

違い1

メインの目的がちがう

  • 支援学校の目的は「身辺自立」
  • 支援級の目的は「勉強」

という印象だった

支援学校は「身辺自立」がメイン

  • 支援学校はとにかく
    身辺自立がメイン。
  • でも勉強は、
    私たちがイメージする「勉強」とは
    少し違うかもしれない。
  • 文字を書いたり読んだり
    計算したり…が難しい子も多い。
  • 最初は手指操作やパズルや絵本…など、
    療育の延長に近い印象。

支援級の目的は「勉強」

  • 支援級はやはり、
    「勉強するところ」という印象だった。
  • それぞれの特性に配慮しながら
    普通級と同じ教科の勉強をする授業。
  • 身辺自立は、
    完璧ではない子もいるとは思う。
    でも多くの子が学校で学ばなくても
    既におおむねできているイメージ。

支援学校と支援級の違い②子ども同士の関係性

違い2

子ども同士の関係性

  • 支援学校は、しゃべれない子も多く
    どうしても先生を介しての関係になりがち
  • 支援級は、支援学校と比較して
    かなり子ども同士の関係性ができている

という印象だった

やはり、実際に見学に行くと
正直な感想として

比較的障害が重い子
→支援学校

比較的障害が軽い子
→支援級

という印象が強かったです!

とはいえ、
支援学校でも
ペラペラしゃべる子はいるし、
支援級でも
身辺自立が難しそうな子もいる。

一概に線引きはできないなぁと思いました。

アマミ
アマミ

障害児の進路選択は、

結局は親が学校に求めるもの
子どもの性格や特性次第
なのかな…

すごく悩むなぁ。

と当時感じました!

運動会での成長の姿!夫婦でつのった「ある想い」

心配でいっぱいの運動会、息子…大丈夫!?

支援学校と支援級を見学して
なんとも結論が出ずにいた私と夫。
(見学は2人とも行きました。)

夫

息子に会った進路は
いったいどっちなんだろう。

アマミ
アマミ

もう少し悩みたいところ
だよね…

そんな中、幼稚園では
ある一大イベントが…!

それは…

運動会!!
息子…大丈夫なん!?


私の胸は不安と心配でいっぱいでした。

感激で涙した、息子が見せてくれた成長と驚くべき姿!

発語なし

初めてのことに激弱

子どもが苦手(自分も子どもなのに)

集団行動しない

人のまねをしない

専属の加配の先生付き
アマミ
アマミ

運動会、いったいどうなるのだろうか…

ですが!!

息子は驚くべき姿で
私たちを感激させてくれた
のでした。

なんと!!

  • 入場も退場も、
    列から外れずに
    しっかり歩いた!
  • 最後までずっと
    みんなと一緒に
    自分の席に座っていた!
  • 全ての競技に
    ちゃんと参加できた!
    (ダンスは棒立ちだったけど…)

そして、人がたくさん集まった
慣れない環境で
一度もパニックにならず
始終落ち着いていた!!

私は感動して大泣き
してしまいました…!!!

そして、この日を境に
私と夫の中である想い
強くなっていったのでした。

「支援級に行かせたい!」と強く願うように

運動会で、大きな成長を見せた息子に対し

アマミ
アマミ

息子、支援級
行けるんじゃない!?

というか、
支援級に行かせたい!!!

という想いが
夫婦ともに強くなっていきました。

というのも、

息子は昔からなぜか
けっこう空気を読む子でした。

運動会が大成功だった理由は
幼稚園のクラスのみんなとの
関係性ができていた。

そのため、息子の中で

息子
息子

「みんなと同じようにしよう!」


という気持ちが働いた、のかな?

その結果だったのかな…と。

そして息子は
障害の程度は重いにも関わらず
もともとの穏やかな性格ゆえか
お友達からも先生からも
かわいがってもらいました。

そのため
幼稚園生活はトラブルなく
非常にうまくいっていた
のです。

それとは逆に、
ちょうど同時期にあった
療育の運動会では、
惨敗の結果でした。

(パニック&大泣き)

アマミ
アマミ

ちょっと背伸びをすることには
なるけれど、

支援級で過ごした方が
息子は周りに影響されて
大きく伸びるんじゃないかな?

そう感じたのでした。

あと1年で身辺自立!と意気込むも…

そして、運動会を機に夫婦で

夫

あと1年で
身辺自立だ!!

アマミ
アマミ

親子でがんばろう!!

と意気込んでいたのでした!

でも実は、
最終的に息子は
特別支援学校
選ぶことになります。

その決断までの流れについては
「年長編」
書かせていただけたらと思います。

アマミ
アマミ

「年中編」お読みいただき
ありがとうございました!

「年長編」へつづく…

ABOUT ME
べっこうあめアマミ
べっこうあめアマミ
障害児ママライター
ライター&イラストレーター。知的障害を伴う自閉症の息子ときょうだい児の娘を育てながら、電子書籍作家としても活動しています。「ママがしんどくて無理をして、子どもが幸せになれるわけがない」という信念のもと、「障害がある子ども」ではなく「障害児のママ」に軸足をおいた発信を続けています。
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