どこに通わせる?保育園・幼稚園・療育、すべてを経験した私が比較
前回の「専業主婦の保活(子どもを保育園に入れるための活動)」の記事に引き続き、「未就学の子どもを通わせる場所」について更新します。
プロフィールにも記載していますが、
私は障害がある息子と、そのきょうだい児にあたる娘を子育て中の母親で、娘はまだ未就学児です。
そこで、小さいお子さんを育てているお母さんが「働きたい」と思ったときに、まず何を考えるか、今一度考えてみました。
私の経験則で考えると、小さい子どもを持つお母さんが仕事をして収入を得たいと思った時、最初に立ち塞がる問題が、「子どもをどうするか」です。
私は諸事情から、これまで
- 保育園
- 幼稚園
- 障害児用の療育
の3つに子どもを通わせたことがあります。
幼稚園と療育は、正確には託児が目的の施設ではないので、「預け先」という言葉は語弊があります。ですので、「通わせる場所」という言葉を使いました。
これらの経験をもとに、子どもを通わせる場所として、「保育園」「幼稚園」「障害児用の療育」の3つの比較をブログにしたいと思います。
今回の記事は、まず一番選ばれている選択肢である「保育園」について書いていきます
子どもの預け先、どんなところがある?
未就学の子どもと一緒では、どんな形態の仕事も困難
子育て中の女性が「働く」「ワークライフバランス」という言葉を考えるにあたって、「子どもをどこかに通わせる」というのは大前提であって、避けては通れないキーワードだと思うのです。
子ども同伴で行ける職場もあるでしょう。
自宅でできる副業だったら、子どもを預けなくてもある程度は仕事ができるかもしれません。
ですが実際、未就学の小さい子どもが常に一緒という状況では、そのような形態の仕事であっても困難を極める事は確実です。
たとえ短時間でも、子どもと離れる時間があると、全然違います。
そして、仕事をしたいと思ったお母さんが、まず考えるのは保育園でしょう。
保育園は、今の日本で最もポピュラーな子どもの預け先です。
保育園には大きく分けて
- 認可保育園
- 認可外保育園
の2種類があります。
認可保育園はどういうところ?雰囲気や費用は?
認可保育園は、国が定める基準を満たした保育園
認可保育園とは、保育士の数や施設の広さなど、国が定める基準を満たし、児童福祉法に基づく認可を受けた保育園です。
認可保育園の窓口は、お住まいの自治体の役所にある、保育課や保育園係などです。
それぞれの保育園では、募集に関して意見を言ったり、何か審査などをすることはありません。
資料の取得や提出も、全て役所になります。具体的な問い合わせも役所です。
見学した方がベター!認可保育園も種類により雰囲気が異なる
認可保育園には、公立、公設民営、私立の3種類があります。
公立は、市区町村が設置、運営している保育園です。
公設民営は、市区町村が設置していますが、運営は民間事業者がやっています。
私立は、設置、運営ともに民間事業者がやっています。
もし、通える範囲にこの3つの種類の保育園があるのなら、とりあえずこの3種類の施設を見学に行ってみるといいと思います。
というのも、公立、公設民営、私立、それぞれけっこう雰囲気が違います。
もちろんその中でも園によって特色がありますが、公立保育園は公立らしさ、私立保育園は私立らしさがあります。
英語やリトミックなど教育面に力を入れているのは、私立保育園
私が受けた感想ですが、英語やリトミックなど、教育面に力を入れているのは、公立より私立かなと思いました。
ネイティブの先生が来ていたり、頻度も高かったり、私立ならではなのか、独自性が高いです。
逆に、園庭があって、子どもらしく自由に元気一杯遊ばせたい!という人には、私立より公立の雰囲気のほうがあっているかもしれません。
もちろん、今の時代、公立保育園でも教育面のフォローはしてくれていますが、私立と比較して、ということです。
施設の作りも、私立保育園の方がおしゃれでかわいかったり、斬新なデザインのことが多いです。
公立保育園は、よくある保育園の作りですが、広い園庭があって、使いやすく安心感があります。
また、私立保育園は公立保育園に比べて色々現代的です。
連絡帳がアプリだったり、おたよりも全部電子配信だったり、タイムカードがタッチパネル式だったりすることもあります。
公立保育園は、そういうのは基本アナログです。
公設民営は公立よりの中間…というところでしょうか。
これは人によって好みが別れると思いますが、自分にあっているのはどのタイプか見学に行ってみるといいと思います。
認可保育園の費用の注意点!無償になるのは3歳児以降
認可保育園の費用は、各家庭の収入に応じた額となります。
そのためどの保育園を選んでも、費用に違いはありません(物品購入や諸経費の差はあります)。
ちなみに、
「保育料は無償化になったのだから無料なんじゃないの?」
と思う人もいるかもしれません。
実は私もそう思いました。
でも、保育園の場合は必ずしもそうではありません。
注意しなくてはならないのが、無償化になるのは3歳児以降だということです。
0歳、1歳、2歳の保育費は普通にかかりますので、そこは 注意しなくてはなりません。
ここは意外と見落としがちなことです。
認可外保育園はどういうところ?雰囲気や費用は?
認可外保育園とは、認可保育園以外の保育のための施設
認可外保育園は、認可保育園以外の保育のための施設のことをさします。
今回お話するのは主に認可保育園のことですが、認可外の施設についても少し触れておきます。
認可外保育園にも色々あり、認証保育園や、認証でもない認可外の保育所もあります。
認可保育園と違って厳密なくくりがあるわけではないので、「保育園」という形をとっていなくても、託児を目的とした施設であれば、それらは全て「認可外保育園」ということになります。
一般的には、まずは認可保育園を目指す人が多いですが、全ての人が認可保育園には入れないので、認可外保育園を選択する人も多いです。
認可外の保育園は、役所を通さず直接保育園に申し込む形になります。
問い合わせ窓口も、役所ではなく各保育園です。
費用も保育園ごとに異なります。
認証保育園とは
「認可保育園」と言葉が似ていますが、認証保育園(保育所)は、認可保育園とは全く別物です。
認証保育園(保育所)は、国ではなく、都道府県の認証を受けた保育園(保育所)のことをいいます。
こちらは認可外のひとつなので、窓口は役所ではありません。
認証の保育園は、認可外だと言っても決して悪いというわけではありません。
私のお母さん友で認証の保育園に預けている人は、
と言っていました。
企業主導型保育園について
認可外保育園には「企業主導型」という形態の保育園もあり、こちらだと従業員の子どもを優先的に預かってもらえます。
自身が働く企業や、場合によっては家族が働く企業がそういった取り組みをしているのであれば、検討してみてもいいかもしれません。
認可保育園の応募の時期は?認可外との並行して応募が確実
4月入園の場合、認可保育園の募集の時期は秋頃ですが、結果が出るのはかなり先で、年が明けてからです。
もし認可保育園に落ちた場合、それから急いで認可外の保育園を探しても、認可外の保育園でもどこも満員で入れないということもあります。
ですから認可保育園希望であっても、並行して認可外の保育園も探し、どちらも応募しておいた方が確実です。
認可外保育園は断ることもできるので、認可保育園の結果が出た時に好きな方を選ぶ、という方法が、一番賢く、一般的であると言えます。
実際、地域にもよりますが、認可外保育園は応募した時に かなり後の順番であっても、入れることも多くあります。
応募者のほとんどが認可保育園に受かってそちらに行ってしまう、ということがよくあるからです。
4月入園でなければいつでも応募できますが、年度途中の入園は、もともと定員割れしているか、引越しなどで欠員が出た場合のみの募集になるので、4月入園が一番入りやすいです。
かといって、年度途中に新規園ができることもありますし、一人二人の欠員はちらほら出るので、問い合わせてみるのも良いと思います。
長くなってしまいましたが、保育園の概要についてお話してきました。
次回は、保育園のメリット、デメリットについて記事にしていきます。