専業主婦でも認可保育園に預けるには?保活の基本をやさしく解説!
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、保育園に預ける理由として、働くということは一つにすぎず、就労以外の理由でも保育園に預ける理由はたくさんあります。
実際、私は専業主婦でありながら、認可保育園に子どもを預けていたことがあります。
この記事では、「専業主婦だけど保育園に預けたい!」と考える人が、どうしたらその希望を叶えられるのか、参考になるようなことを書いていければいいなと思います。
知的障害を伴う自閉症の息子を育てる私の体験談を交えながら、できるだけ専門用語を使わず、噛み砕いて説明をしていきたいと思います!
ぜひ気楽にお読みください。
専業主婦だって保育園に通わせたい!
子どもを保育園に入れるためには、働いている必要があると考える人は多いと思います。
もちろん間違ってはいませんが、専業主婦だって保育園に通わせたいと思ってもいいはずです。
少なくとも私は、専業主婦でしたが保育園に通わせたいと思いました。
私の周りでも、専業主婦だけど保育園に入れたいと言っているお母さんは何人もいます。
働いているお母さんからしたら、否定的な声も上がるかもしれません。
でもそんなの個人の自由なので、思うことは自由でしょう。
人にはさまざまな理由があり、働くこと以外でも、困難な状況にある人もいるのです。
そして、「これから働きたい」と思っているけれど、まだその段取りの途中である人もいるはずです。
冒頭でもお伝えした通り、私は専業主婦でありながら、認可保育園に子どもを預けていたことがあります。
無理ではなくちゃんと可能でした。
そして、その保育園に通っている間、我が子は大きな成長を見せてくれました。
私も当時はちょっと大変な状況にいた時だったので、保育園に助けていただいたおかげで毎日を過ごすことができました。
保育園を利用するには理由が必要
保育園を利用するには、必ず理由が必要になります。
子どもを保育園に預けなければならない理由です。
この理由がないと、そもそも保育園を利用する許可がおりません。
でもそんなに難しく考えることはありません。
どんな理由であっても、保育園を利用する必要があると認められれば 大丈夫なので、そこまでハードルが高いものではありません。
具体的にどんな理由があるかと言うと、
- 就労(外勤)
- 就労(自営)
- 内職
- 就労内定
- 求職中
- 疾病
- 妊娠
- 心身障害
- 在宅介護、看護
- 災害
などがあります。
どうでしょうか。この中で、何かしら自分にも当てはまるものはありませんか?
保活激戦地区!専業主婦に立ち塞がる点数の壁
認可保育園の選考基準は「点数」!
先に保育園に預けるには就労以外にも色々あると書きました。
ただ、専業主婦に立ちふさがる壁がここにあります。
認可保育園の場合ですが、保育園に預けるためには点数が必要になります。
認可保育園の選考基準は点数です。
点数が高い人から入園が決まって行き、点数が低ければ希望の保育園はおろか、どこの保育園にも入れないことも多々あります。
「両親ともフルタイムで働いていない」のはかなり不利!
この点数、何点もらえるかは理由によって様々なのですが、一番高い点数をもらいやすいのが「就労」なのです。
だから、保育園に預けるには働いている必要があると思われるのです。
実際のところ、就労を理由として保育園を希望する人が一番多いでしょう。
就労の中でも細かく点数が分かれており、働いている時間が長ければ長いほど点数が高いです。
また厄介なのが、 一番点数が高い、「両親ともフルタイムで働いている」という条件の人が、保育園に申し込む人の中ではとても多いので、 「両親ともフルタイムで働いている」という条件を持っていない人は、それだけでかなり不利になります。
専業主婦の保活の厳しすぎる現実。綿密な計画と準備をしよう
両親ともフルタイムで働いていて、なおかつ加点がつくことも多いです。
兄弟が既に入園している、産休明け、これらは加点がつくので、この人たちの点数は更に上がります。
保育園の激戦区などでは、入園が決まった人の最低点数が、両親ともフルタイムで働いていて、それに更に加点が1点か2点付いた状態の人が最低点数、という保育園もたくさんあります。
それも、こういう保育園は「いくつかある」ではなくたくさんです。
だって産休明けに保育園を探す人って多いですよね。
これが保活の現場です。
専業主婦の人に向けた記事でこんなことを書くのは大変失礼なのかもしれませんが、はっきり言って、保活という戦場において専業主婦は、足軽以下の戦力です。
働いているお母さんには到底かないません。
そんなの分かっているという声が聞こえてきそうですが、まずはそれだけ厳しい状況だということを頭に入れた上で、綿密に計画し、準備をして臨まなければなりません。
保活の点数を上げる手段
求職中で申し込み、仕事に就く。そして再度申し込む
専業主婦が保育園に応募するにあたって、一番手っ取り早い理由は求職中です。
求職中というのは、今仕事を探していますという状態です。
つまり、ぶっちゃけ誰でも当てはまります。
ただ、期間限定のことが多いですし、更新するには、働くところを探している努力を証明するものを提示していかなければなりません。
しかし、この「休職中」という理由は、点数がとても低いです。
求職中の方はどうしても点数が低くなってしまい、認可保育園に入るのはかなり不利と言えます。
そういう方は、まず認可外の保育園に預け、希望の認可保育園の空きが出たらそちらに応募する、というのも手です。
なぜなら一度認可外保育園に預けていると、点数が加点され、次に認可保育園に応募した時有利になるのです。
まずは認可外保育園に入れて仕事を探し、仕事についてから再度、職を持った状態で、認可保育園に応募したとします。
すると、ただでさえ求職中に比べて点数が上がる上に、認可外保育園からの転園ということでさらに点数が上乗せされ、希望の保育園に入れる可能性がかなり高くなります。
兄弟で保育園に申し込む
保活において兄弟がいるのは実は有利です。
希望の保育園にすでに入っている兄弟がいれば、加点対象になり、同じ条件の人よりも高い点数で望めます。
こういう人はけっこう多いので、人気の園では兄弟がいない人はそれだけで不利だったりするくらいです。
逆に、兄弟がいるけどその兄弟のうち一人だけを保育園に入れたいと思った場合、 他の兄弟が保育園に入っていなくて申し込みをしていないという事実があると、減点対象になってしまうこともあります。
そういう規定がある場合は注意も必要です。
いくつか理由がある場合は、一番高い理由を選ぶ
保育園を利用する理由はいくつもありますが、いくつもの理由を合わせて申請することはできません。
例えば「自分は病気があって、就労もしている、だから病気の点数と就労の点数を足した点数になるはずだ」と思いがちですが、そうはなりません。
どちらかの点数しかつきません。
何をメインの理由にするか、保育園のパンフレットをよく読み点数表とにらめっこして、よくよく考える必要があります。
疾病(病気)を理由に申し込む人は、少し注意が必要な場合があります。
そんなに大きな病気でなくても診断書が出れば、病気という理由で申し込めます。
ですが入院中だったり寝たきりだったり、とにかく一人で日常生活を送れないような場合は、就労並みに高点数ですが(そもそもそういう人は働けない)、そう言う人は稀ですよね。
自分で育児ができて、時々通院する程度の人だと、一気に点数が下がってしまいます。
自治体の基準によっては、求職中という何の持病も仕事も無い人より点数が低くなってしまうこともあるようなので、病気のことは一旦忘れて求職中で申し込んだ方がいい場合もあります。
障害、介護
自身や、子どもに障害がある場合、障害や介護、看護を理由に申し込むことができます。
また、障害は程度によっては加点対象になったり、優先順位が上がることもあります。
また、保育園に入れようとしている子の兄弟に障害がある場合、「兄弟の介護」という理由で申し込むこともできます。
ただ、障害のことを理由に申し込んだり、加点を求めるには、証明する資料が必要です。
医師の診断書でいいこともありますが、障害者手帳を取得していることが条件のことも多くあります。
身体障害以外に、精神障害の手帳もあります。
手帳が必要となると、持っていない場合、取得するには時間がかかりますので、じゃあ取得しようと決めたなら、前もって動いておかなくてはなりません。
色々と書きましたが、点数については、まずは役所の担当者に相談することをおすすめします。
複雑ですし、自治体によって微妙に違うこともあるので、一概には言えません。
ただ、よくよく点数表を見ていくと、意外なところで「この理由が使えるかもしれない」というのが見つかるかもしれません。
自分が加点対象になっているものがあるかもしれません。
そういう可能性に気づけたらいいなと思い、参考までに書かせて頂きました。
ぜひ、パンフレットをさらっと見て自分で判断せず、役所に相談してみてください。
同居の祖父母がいる場合は減点対象!それっておかしくない?
同居の祖父母がいると、減点対象になることがあります。
「祖父母がみてくれるのだから、保育園はいらないだろう」と思われるかもしれませんが、祖父母が必ずしも子どもをみてくれるとは限りません。
私の母は、同居の義両親がいましたが、子どもをみてもらうことはできませんでした。
病気や仕事を理由にではなく、私の祖母は子どもが苦手だったのです。
「祖父母は孫のお世話をしたいものでしょ」って思うかもしれませんが、そうでない人もいます。
母は本当は仕事を続けたかったそうですが、家族の反対で仕事を辞めました。
でも、同居してる人って、私の母に限らず、みんな外に出て働きたいって言います。
四六時中義両親と一緒ってけっこうきついですよね。
同居してるからこそ保育園にいれて働きたいのに、不利になるっておかしくないですか?
たとえ積極的に子どもをみたい祖父母でも、育児方針の違いから、子どもを預けたくない人だっていると思います。
そういう時に、保育園という選択肢があるべきです。
同居の両親がいても保育園を申し込む、何もおかしくないですよ。
ただ、減点を避けるために、両親の病気や就労を証明する資料をだしてもらう必要があると思います。
病気は軽くてもいいですし、就労はお茶やお花の先生など、さほど収入になっていなくてもいいです。
決まったら絶対に入ろうと思う保育園しか希望しない
地域によって差はあるかもしれませんが、もし決まった保育園に入園することを拒否した場合、ペナルティとして、その後一定期間、どこの保育園に応募するのも減点対象になることがあります。
これは元々点数が低い人にとってはかなりの痛手です。
保育園は第5希望くらいまでかけると思います。
ですがここに行かせるのは嫌かもしれない、ここに決まっても通わせるのは難しいかもしれない、という保育園であれば、書かない方がいいです。
ヘタに書いてしまってそこに決まって、入園を辞退すると、その後一定期間、もし希望の保育園に空きが出たとしても不利な条件で応募しなければならなくなります。
新規園は定員がまるまる空いているので狙い目!
新規園を狙うというのは、保活において不利な専業主婦にとって、一筋の希望のような道です。
なぜなら新しくできた保育園であれば、定員がまるまる空いているからです。
それだけで有利です。
もちろん皆同じような事を考えているので、良い条件の保育園であれば応募は殺到するでしょう。
ですが元々ある保育園で1人2人しか定員が開かない所よりは、一クラス丸々空いているところの方が、どう考えても入りやすいです。
今は保育園が足りないと言われている時代なので、新規園はポコポコできています。
通える範囲で新規園があれば、ぜひ候補に入れましょう。
4月開園ではなく、年度途中の開園ならば、よりラッキーです。
4月入園で申し込む人が多いので、年度途中だとライバルが減ります。
入園のタイミングを遅らせれば状況は変わる
これは、今すぐ預けたいという人にとってはあまり意味のない方法かもしれません。
ですが、保育園に入れやすい年齢というのがあります。
一般的に、0歳1歳2歳は、どんな状況の人でも保育園に入れるのは激戦です。
でも、3歳、4歳まで待てば、一気に入りやすくなります。
保育園において3歳というのは区切りになります。
3歳以上になると、ある程度身の回りの自立ができますし、1クラスの定員が増えます。
そして、3歳といえば幼稚園の年少さん。
幼稚園にも入れる年齢になります。
更に、0歳や1歳で産休明けに保育園に入園させようとする人は多いですが、3歳、4歳から保育園に入園させようという人はそこまで多くありません。
定員が増えて、幼稚園に行く子も出てくる。ライバルも減る。
必然的に、入りやすくなるのです。
ここまで色々な方法を書いてきましたが、私が息子を保育園に入れられた一番の理由はこれです。
当時、息子が4歳だったからです。
他の良い条件も色々重なった結果でしたが、園庭付きのそこそこ大きくてきれいな保育園に、余裕で入れました。
保育園に落ちた場合を想定し、次の手も考えておこう
希望の保育園全てに落ちることもある
もはや周知の事実だとは思いますが、保育園に子どもを入れたい人は、ものすごくたくさんいます。
そして申し込む人のほとんどが、産休明けのお母さんなので、もう点数の基準がハイレベルなのです。
産休明けの人は、就労の点数に加えて加点もされるのですごく点数が高いです。
ですから、専業主婦がどんなにがんばっても、希望の保育園に産休明けのお母さんが数人応募していれば、もう無理です。
専業主婦が保育園に子どもを入れるのは、不可能ではないし、チャレンジする価値は十分あるのですが、厳しいことに変わりはありません。
そのことを十分わかった上で、希望の保育園全てに落ちたときのこともしっかり考えておく必要があります。
認可外保育園にも申し込む
認可保育園の結果が出る前に、認可外保育園にも申し込んでおくといいです。
認可外にいくら申し込んでも、認可保育園にうかったら断ればいいのです。
待っている人は何人もいるので、問題ありません。
認可の結果が出てから認可外を探すと、既に認可外もいっぱいになってしまっている、ということもあります。
できることは早め早めにやっていった方がいいです。
認可保育園の2次募集の日程も確認しておく
欠員が出たり定員割れした保育園がある場合、2次募集がかかることもあります。
2次募集の時期はいつなのか、自分は2次募集にもくいついてなんとしても保育園に入れるつもりなのか、どの保育園で2次募集がかかったら申し込むつもりなのか、考えておくといいと思います。
2次募集については蓋をあけてみないとわからないので、そのときにならないとどうにもなりませんが、日程は把握しておいたほうがいいと思います。
保育園全て落ちた人への救済措置があることもある
全ての自治体ではやっていないと思いますが、保育園全て落ちた人への救済措置があることもあるようです。
なんらかの形で、一時的ではありますが、子どもを保育してくれることです。
地域差がかなりあると思うので、保育園のしおりを読んで、落ちたときの救済措置があるか、利用できる条件はどんなものか、確認しておくといいでしょう。
年度途中の欠員を待つ
どうしても入れたい保育園があり、ここ以外の保育園なら行かせたくない、そういう人は、待機児童となってひたすらその保育園に応募しつづけるというのも手です。
保育園は、4月以外も毎月募集しています。
もちろん空きがないと入れませんが、引越しや転園で、1人2人ぽっと空きが出ることもあります。
それに、待機していると、それによって加点対象になることもあります。
毎月応募し続けるといっても、毎月書類を書き直さなくても対応してくれると思うので、そんなに手間はかかりません。
保育園以外の道に進む
希望の保育園に入れないなら保育園はもういい、幼稚園に入れる年齢まで待つ。
もしくは幼稚園に入れる。
それも選択肢のひとつです。
ただ、幼稚園にも募集時期や定員はあるので、その場合は幼稚園探しも並行して行っておく必要があります。
また、保育園でも幼稚園でもなく、「保育ママ」を利用するという方法もあります。
保育ママは、私が知る限りやっている自治体が多いと思うのですが、参考までにこのようなものです。
まとめ
以上、専業主婦は保育園を利用できるの?というテーマで書いてきました。
専業主婦といっても状況は人それぞれですし、住んでいる地域も違うので、一概にこうしたらいい、とはお伝えできません。
記事中でも書きましたが、何でも役所に確認して、自分にとって正確な情報を得ていってください。
専業主婦でも保育園に預けることは可能だと思います。
この記事が、新しく何かを始めたい、仕事をしたいと考えるお母さんたちの、少しでもお役に立てれば幸いです。